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令和6年国民健康・栄養調査から

令和6年国民健康・栄養調査の概要が発表されました。この中に推定糖尿病患者数が載っています。「糖尿病が強く疑われる者」と歯切れの悪い表現になっていますが、日本の糖尿病の診断基準では血糖が高いことを示す必要があるからです。国民健康・栄養調査のような疫学調査では、HbA1c(NGSP)6.5%以上の人を糖尿病とすることが一般的です。

調査対象は20歳以上の成人です。我が国の推定糖尿病患者数は1100万人でした。これは平成28年の1000万人に比べて100万人ほど増加しています。糖尿病の割合は 男性 17.7%、女性 9.3%でした。糖尿病が多い高齢者でみますと、男性の60歳台で20.5%、70歳以上で26.0%、女性ではそれぞれ11.2%、16.5%でした。糖尿病を指摘されたことのある人で、治療を受けている人の割合は67.4%(男性で73.1%,女性で60.5%)でした。1/3がほったらかしになっているようです。

糖尿病以外のデータも記載されています。都道府県別に示されていますが、大阪人のBMI(肥満指数、体格指数)は男性では低い方から数えて6位(23.3)、女性では同1位(21.2)でした。大阪人の体型は他都道府県よりスマートかもしれません。野菜摂取は、男性15位、女性33位です。大阪の女性は野菜が嫌いな人が多いのかもしれません。なぜでしょうね。


令和7年12月11日

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