診療項目

  • 糖尿病

    糖尿病とは?

    糖尿病は、“無治療の状態では血糖が高い状態が続き、特有の合併症が起きる”病気です。
    血糖が200〜300mg/dL以上と高い場合は次の症状が表れてきます。

    1. 喉が強く渇く
    2. おしっこでトイレに通う
    3. 疲れやすくなる
    4. 体重が減る

    しかし血糖があまり高くない場合、自分でわかる症状がありません
    症状がないと、ほったらかしにしたくなります。
    しかしほったらかしにしていると、糖尿病に特有の合併症が起こってきます。
    糖尿病の状態にもよりますが、5〜10年後から合併症が起こり始めることが多いようです。
    糖尿病の合併症がひどくなると次の様な事が起こります。

    1. 目が見えなくなる
    2. 腎臓をいためて透析になる
    3. 神経をいためて手足がジンジン痺れたり痛む

    また心筋梗塞、脳梗塞になりやすい危険性もあります。 合併症が強く起こると毎日の生活が
    辛くなり、治療にかかる費用も高くなります。
    糖尿病を治療する目的の一つにこのような合併症を防ぐことにあります。

    糖尿病(一番ポピュラーな2型糖尿病)は“高血圧”や“脂質異常症”などとともに
    生活習慣病の一つです。 糖尿病は生活習慣に気をつけるだけで、発症が5〜6割
    減ります。
    これはすごいことです。

    薬にはこれだけの効果はありません。
    この成績は日本でも中国でも欧米でも同様です。
    「言いつけを100%守れた人だけでない」ことが重要です。
    糖尿病になりやすい体質もありますが、食事や運動の影響はとても大きいのです。

    生活管理は難しそうですが、完璧な食事療法、完璧な運動療法はありません。
    あなたが出来る範囲、続けられる範囲で結構です。
    行った分だけ良い効果が期待できます。
    「私には無理」と尻込みするのは止めて、少しでも身体に良いことをやってみませんか。


  • 脂質異常症

    脂質異常症とは?

    血液中の脂肪では“コレステロール”と“中性脂肪”がよく測定されます。
    “水と油の仲”という言葉がありますが、基本的に脂肪は水と混じり合いません。
    水に溶けるためには、油は水に溶ける“蛋白質”と一緒になる必要があります。
    コレステロールや中性脂肪は「アポ蛋白」と言われる蛋白質と一緒になって血中に存在しています。
    代表的なものはCM(カイロミクロン)、VLDL(超低比重リポ蛋白)、LDL(低比重リポ蛋白)
    、HDL(高比重リポ蛋白)の4つです。

    “アポ蛋白”と“脂肪”が一緒になったものを“リポ蛋白”と呼びます。
    “リポ蛋白”にはいくつかの種類があり、比重によって大きく分類されます。

    リポ蛋白 = アポ蛋白 + 脂肪

    リポ蛋白の代表的種類

    CM(カイロミクロン) 小腸で吸収された中性脂肪の運搬
    VLDL(超低比重リポ蛋白) 肝で合成された中性脂肪の運搬
    LDL(低比重リポ蛋白) コレステロールの運搬(肝から末梢へ)
    HDL(高比重リポ蛋白) コレステロールの運搬(末梢から肝へ)

    コレステロールは肝臓で作られて身体のあちこちに運ばれ、細胞膜やステロイドホルモンの材 料になります。
    このコレステロールを運んでいるリポ蛋白がLDLのことです。
    HDLcはタバコで低下し、運動で増加します。
    HDLに含まれるコレステロール(HDLc)は高いほど心筋梗塞が少なくいわゆる善玉のコレステ ロールといわれます。

    LDLに含まれるコレステロール(LDLコレステロール:LDLc)が高くなると 血管にも余分のコレステロールがつき、動脈硬化が起こってきます。
    そのため、LDLcはいわゆる悪玉のコレステロールと呼ばれます。
    (実際はもっと複雑で、小さくて重めのLDLc、酸化したLDLcなどが本当の悪者です)
    逆に末梢から肝臓に向かうコレステロールの運び屋さんがHDLです。

    “中性脂肪”には食事中の脂肪が吸収されたものと肝臓で作られるものがあります。
    前者はCM(カイロミクロン)で運ばれ、後者は主にVLDL(超低比重リポ蛋白)で運ばれます。
    悪玉の中性脂肪は、“代謝が悪くて食事から時間が立っても血液中に中途半端な状態で残ってい る中性脂肪”で、レムナント(遺残)と呼ばれます。

    LDLcの目標は、日本のガイドラインで140mg/dL未満、糖尿病の方は120mg/dL未満ですが、
    動脈硬化の強い方(心筋梗塞を起こした人など)ではもっと下げます。
    HDLcの目標は40mg/dL以上です。中性脂肪は150mg/dL未満が目標です。

    LDLコレステロールの高い方は、とくに動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸に注意してください。
    動物性脂肪に似た性格をもっているトランス型脂肪酸(マーガリン、ショートニング、フライド ポテトなどに多く含まれる)にも注意が必要です。
    糖尿病の方では、鶏卵の消費個数と心筋梗塞に関連があります。
    卵黄にコレステロールが多く含まれています。1日1個未満にしましょう。
    植物油は身体に良いと言われてきましたが、リノール酸(代表的な多価不飽和脂肪酸)の摂りす ぎの害が指摘されています。
    多価不飽和脂肪酸は摂り過ぎないようにしましょう。
    以前はリノール酸の多い紅花油が健康に良いと宣伝されていましたが、いつの間にか姿を消しました。 現在売られているのはオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)の多い紅花油です。
    中性脂肪は食べているカロリー、アルコール類によって上がります。
    腹八分を心がけましょう。

    こんな症状だと脂質異常症の可能性があります。

    こちらに脂質異常症が疑われる、素人が判断できる初期症状等のテキストを入れます。
    このテキストはダミーです。こちらに高血圧が疑われる、素人が判断できる初期症状等のテキ ストを入れます。
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  • メタボリックシンドローム

    ※訪問した際に、お話にありましたとおり、
     以下の文章につきましては先生の方でご変更頂きたい箇所になります。

    メタボリックシンドロームとは?

    コレステロールが高い人は動脈硬化の病気(心筋梗塞など)が起こりやすい。
    これは事実です。しかしこの逆は真ではありません。

    心筋梗塞を起こした人たちは必ずしもコレステロールが高くないのです。
    この不思議はコレステロールパラドックス(コレステロールの矛盾)と呼ばれてきました。
    “動脈硬化がLDLコレステロール以外の原因で起こっている”ためであり、
    この原因の一つとしてメタボリックシンドロームが提案されました。
    メタボリックシンドロームでは“腹部肥満(内臓脂肪の蓄積)”,
    “脂質異常症(中性脂肪,HDLコレステロールの異常)”,
    “血圧高値”,“耐糖能異常(糖尿病およびその予備軍)”が特徴的です。
    それぞれが動脈硬化の原因(リスク)ですが、
    これらがまとまって起こってくるところに特徴があります。
    たまたまリスクが重なったのではないのです。

    メタボリックシンドロームの診断基準は?

    診断基準について

    現在の日本の基準では、
    (1) 腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上(内臓脂肪面積100平方cm以上の目安)が必須項目です。
    これに、 (2) 血清脂質異常(中性脂肪値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
    (3) 血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上) (4) 高血糖(空腹時血糖値110mg/dL以上)
    の3項目のうち2つ以上がある場合をメタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。
    LDLコレステロールが基準に入っていませんが、これは他のリスクと一緒に変動しないからです。




    メタボリックシンドロームの診断基準はかなり大雑把です。 たとえば腹囲は内臓脂肪面積の目安に使われていて、もっとも重要な基準ですが、同じ腹囲でも実際の“内臓脂肪面積”は人によってさまざまです。 ですから、基準から少し外れていてもメタボリックシンドロームの可能性は残りますし、その逆もあてはまります。 判定が微妙なときは、基準からわずかに外れていても生活習慣をきちんと確認するのが良いかもしれません。

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